昨年、一昨年の今頃、こんな記事を書いていました。
ここまで来たらもう今年も書くしかないだろう、ということで、2025年を振り返って良く聴いていたものをざざっと挙げてみます。
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Toggle2025年に一番聴いたのは…
サブスクしてるYouTube MusicのRecapをみると、圧倒的にカントリー・ミュージックが多いし、その自覚はあります。
これは、まず、昨年のお仕事で関わったのがカントリー系のアーティストばかりなのと、単純にドライブに合うんですよね。なので、公私ともカントリーな一年だったなぁって。
そのカントリーで一番聴いてたアーティストはLuke Combs。
派生したポップスも多い今のカントリーにおいて、アメリカ西海岸出身の正統派カントリーな彼。アメリカンなんだけど、かなり色んな要素を含んだメロディーやアレンジなので、今のカントリーだなって。
彼に限らず、1990年代生まれのアメリカのミュージシャンは、ヨーロッパの音楽の影響を素直に受けていて、多彩な曲を生んでいます。
あとは、Post Maloneの”Pour Me A Drink”。
これも必ずドライブで聴いてるなぁ。
というか、Post Maloneのカントリー路線への変化はびっくりしましたよね。どうしてもHip-Hopの影響を受けたChill Electricというイメージが強いですし。
ただ、人は変わります。
個人的にPost~の変化は、好きな変化でもあります。めっちゃ正統派カントリーだし、彼らの知名度もあって、それまでカントリーはちょっと…という層にもアプローチできたと思います。
と、めっちゃ知ったふうに書いたけど、実際はランダムで流してたプレイリストに入ってる率が多いというwまあ、そこから掘り下げていけるのはストリーミングのいいところですね。
やっぱりDrumeoは外せない
リズムセクションの制作を指示する時、必ずドラムという楽器の特性を知っていることと、グルーヴが何かある程度言葉で説明できること、この2点が出来るクリエイターにお願いします。
ただ、みんながみんなドラムの経験があるかというと、そうでもないのも確かで、そういう場合は必ずYouTubeチャンネルのDrumeoをチェックしてもらいます。これでもか、というくらいドラムにフォーカスしてるからね。
そんなDrumeoで、昨年一番度肝を抜かれたのは、Steve Jordanが叩くMaroon5の”This Love”
シンプルイズベスト。
ちなみに、これはDrumeoの名物企画で「その人が聴いたことのない曲にどういうドラムのアプローチをするか」というもの。なんですが。
何と言っても、泣く子も黙るファーストコールのJordanさんです。叩いた後「これ、確かMaroon5だっけ?」となんとなく知っていたことも判明w
ま、細かいことはいいのよ。そんなことより、何回聴いてもIn the pocket。気持ちイイイイイイイイイイ!
AIカバージャンルの夜明け
昨年は何と言っても、AIカバー元年だと感じました。
特に、10月頃からすごい頻度でアップされるようになって、色んなチャンネルで色んな曲を楽しんだ期間でした。
見たことありません?「〇〇という曲の△△ジャンル風AIカバー」的なタイトルの動画。
こういう技術については、賛否あって当然だとも思います。
単純に権利だけをみると黒に近い。
ただ、一方で、芸術性に目をやると、自由で活気があっていいと思います。活気というのは、アップロード数に該当します。1日のうちに何曲アップされてるか見ていると、青ざめるくらいの数になっています。
意地悪な聴き方かとは思うけど、こういった「音源をアップしてポン」みたいに、一見簡単と思われることほど、音楽をちゃんと作った経験があるか、特定のジャンルに専門的な知識があるか、音楽を深く分析しているかどうかが透けてくるんです。
実は音楽経験がものをいう音楽生成AIへのプロンプト指示
Suno等に該当音源を突っ込んだ後、どういうプロンプトを出しているかというのは、先述のような音楽経験が如実に物を言います。
2026年現在の生成AIにおいて、音楽以外のものも含め、ほぼすべてのサービスでそうだと思うんですが、最初にエクスポートされたデータそのままだと、違和感があるんです。だから、場合によっては何十回、何百回プロンプトを送って指示し直します。
実は、このプロンプトを送って、指示を出して、またプロンプトを送ってまた修正…みたいな作業は、まんま実際の音楽を作る現場で行われていることと同じなんですよね。
だから、別にツールそのものや、やっている方は悪とは思わないです。というか、もっと突っ込んでやってくれ、とことんそのジャンルのスタンダードに落とし込んでくれ、とすら思います。
従来からあるAIにフォーカスするのであれば、音楽制作ソフトやプラグインの一部機能に使われていることはもう常識くらいの段階になっています。そう。AIそのものの使用は、2010年代からスタンダードになっています。
いわば、AIの熟成の段階が一段階上がったんですよね。
他の分野で例えるなら、自動車の自動運転のレベルが一段階上がろうとしている状態みたいなものです。
生成AIでの音楽制作のこれから
2020年代中盤現在の段階でいうと、音楽制作をはじめ、各ジャンルの生成AIの熟成過程の真っ只中にあると感じます。
プロセスがまだまだ無駄が多いんですよね。
Windowsでいうと、処理の仕方がWindows98くらいに感じます。ただ、これはいずれ最適化されていって、おそらくこの10年のうちには、Windows7から10くらいの段階になるでしょう。野球で言うと、まだまだ打率が低くて、レギュラーにはなり切れていない感じ。
これが進んでいくと、先に書いたような、今は経験則がものをいう最終的なアウトプットに直結するスクリプトの熟練度も、いずれいらなくなってくるというふうになるかなぁ、なんて。それこそ、Suno v6以上ではそうなる可能性もあります。得点圏打率は間違いなく上がってくるでしょう。
そんないろんな可能性を秘めたAIカバージャンルですが、よく聴いているものを3曲挙げてみましょう。
よく聴いているAIカバー
こういうのがいいのよ。
文句無し。
こちらは、原曲をそこまで崩していない、いわば最適化されたカバー。この曲だけでなく、この方のカバーは「わかってる」作品が多いです。
おわりに
今年もなんやかんや定番企画にお付き合い頂きましてありがとうございました。
こうやって実際に3年間のものを並べると、自分がどういう好みの変化で今に至っているのかも振り返れていいですね。
では、また来年の1月に。
お相手はtsute2こと、Tetsuya Tanakaでしたー。
t_tanaka
音楽家 / 編曲家 / Twitchストリーマー / フライトシマー。2001年よりプロの演奏家として関西を中心に活動。2008年より関東に本拠を移し、インターネットを使ったリモートでの音楽制作チームを結成し、以降は編曲家とチームマネジメントに特化した活動を続ける。











