2011年2月末にリリースした田中哲也名義のアルバム “home” の解説ページです。

はじめに

幼い頃に音楽に触れた時の自分と、現在進行形の自分を表す全12曲。
ベーシスト田中哲也というよりは、音楽好き田中哲也という面が一番出たアルバムになりました。あらゆる音楽が好きな皆さんとこのアルバムを通して時間を共有出来たら何より嬉しいです。

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home - Tetsuya Tanaka(iTunes Store)
home(Amazon.co.jp)


曲目紹介

 

letters

アルバム1曲目のテーマはタイトルの通り「手紙」。
手紙って貰ったその時に時間旅行させてくれる不思議な力がありますよね。
手書きの一文字一文字が本当に大切な言葉になる。
音楽も、ある曲を聴くと大切な人や多感な時期を思い出したり、似たような一面があるような気がします。

僕にとっても過去の自分と現在の自分、これからの自分が重なりあう時に触れる音楽。
あなたにとってもこのアルバムが大切な「一枚」になりますように。

Moment

この曲はgonzo-kool氏がモデリング並びに総合監修を務めたAE86 ClubというrFactorのMOD用に書き下ろした曲です。
AE86といえばかの有名な漫画で出てきた豆腐屋の車。豆腐といえば木綿豆腐。もめんどうふ…もめん…もーめんと。あ、Momentにしよう!という流れで決めたこのタイトルw

また、AE86 Club用に使っていただいた1曲目の”To-Funk”と共通のサビのメロディを持つ兄弟曲となってます。こちらはウェストコースト寄りの16ビートを主体としたファンクに仕上げました。”To-Funk”と聴き比べていただくと面白いと思います。

around afternoon

休日のお昼下がりをイメージして作った曲です。これからどこに行こうとか、何をしようとか考えてるとウキウキした感じを表現しました。
MyspaceやFacebook等に2年ほど前から掲載している曲ですが、アルバム収録にあたり、ミックスとマスタリングをやり直しました。

Daybreak

タイトルの通り、夜明けをイメージして…というか実際に見て作った曲です。夜明けまで制作をしていた時期に、ふとカーテンを開けてそのイメージのままピアノに向かいました。

To-Funk

Momentと同じく、gonzo-kool氏がモデリング並びに総合監修を務めたAE86 ClubというrFactorのMOD用に書き下ろした曲です。この曲がAE86 Club用の最初の曲になります。
86というと80年代を席巻した知る人ぞ知る車。FRということで結構なクセがある車。そんなクセを表すため、テンポはゆったりと、しかし重く泥臭い正統派ファンクに仕上げました。

ここまでの曲をお聴きになってお気づきだとは思いますが、僕はそこまでスラップを推すベースプレイはしてません。スラップ苦手ですからw
というわけで、自分の中ではイレギュラーな曲ではありますが、その分好きな曲の一つです。

タイトルはMomentと同じく語呂だけで決めましたw

Popcorn Blues

ブルースも自分にとっては重要で身近な音楽の一つ。大学時代に初めて触れて以降、数えきれないほどのブルースジャムをしました。粗めにふったサウンドがいい感じの場末感をかもし出してます。
タイトルにもあるポップコーン。一時期どハマりしていた塩味のポップコーンを切らしたことに腹を立てていた時に作ったのでこのタイトルですw

ちなみに今はポップコーン少し控えてるんですけどね。

Garage Jams

ジャム繋がりでもう一曲。地下のガレージでわいわいと音を出してるのを想像して作りました。

ずっとそばにいたい

このアルバム中、最も前に作った曲です。初出は1999年、大学の時。僕がインターネット上に楽曲を投稿しだして少し経ってからの曲です。
当時はネット回線も細く、mp3でも数時間かかるような速度だったので、サイズの小さいSMF(スタンダードミディファイル)を投稿してそれを各々のSC-88系列音源で聴くというのがDTMの主流でした。

この曲はインターネットに投稿し始めて初めてコンピレーションアルバムの中の1曲に選んで頂いた曲なので特別な思い出があり、好きな曲の一つでもあります。
アルバムに入れるにあたってタイトルも含め再アレンジを施した1曲です。音楽好きの方なら一発で分かるあのグルーヴにのせて。

hold you

2003年頃に作ったミディアムバラードです。自分の作曲スタイルはそれまで色んな変化があったのですが、この時期ぐらいからシンプルなコード進行とメロディを重視するスタイルを好んでやるようになりました。
大切な人と一緒に聞いて欲しい一曲でもあります。

Love

ある日、友人から嬉しい相談と提案がありました。彼の結婚式を僕の曲であげたいと。そんな彼へ贈った僕も大好きなシンプルなバラードです。
タイトルも、ずばり「愛」。

School Days

その名の通り、学生時代…とりわけ中学・高校時代を思い返しながら作った曲です。いっぱいドキドキしたなぁ、あの頃。
そんな純粋なときめきと思春期ならではの甘酸っぱい雰囲気を感じ取ってもらえたら嬉しいです。

home

アルバム最後の曲は、ここまで自分を育ててくれた両親に向けて。

いつの時も父親と母親が待つhomeがあるというのは尊いものです。
幼い頃、遅くなるまで遊んだ後に暗がりを少しの不安とともに家に帰った時も、今、高速の長い道のりを走って田舎へ帰る時も何にも変えられない安心に向けて走ってるんだな、と思います。

後半で転調していますが、これにはちょっとした意味合いがあります。それについては追々お話するときもあるでしょうから、その時にとっておきましょう。


あとがき


【2011-03-04初版】
【2018-09-21最終修正】

「ふと思いついてアルバムを作ることにしました」

2010年頃、この決断をした時は本当にこんな感じでした。もちろん、以前から自分のアルバムをリリースしたい考えはあったのですが、自分の技術、ロイヤリティなど様々な面で見合うものが作れるかどうか不安だったんです。
ただ一方で、自分名義できっちりと市場に形に残すというのは単純に武器になりますし、幸運にも色んなコミュニティで「この曲買いたい!」と言って下さる方も徐々に増えてきたので、今がちょうどその時なのかな、と動きました。

音楽の流通の面でも、当時からiTunes Storeを始めとするダウンロード販売を出来る所も増えてましたし、ネットで少し聴いてから購入するという流れもだいぶ一般的になった時。2018年現在は定額ストリーミングサービス全盛ということで、敢えて形として盤を作らないことにしました。もっと言うならば、せっかくこれだけ色んな手段があるんだし、リスナーの皆さんが思う好きな形にしてもらいたいのです。


さて、最初にも触れましたが、ベーシスト田中哲也のアルバムのわりにはベースプレイはそこまでフィーチャーしていません。あえて挙げるなら”To-Funk”くらい。
というのも、昔から歌伴(歌の伴奏)が好きなんです。決して派手ではないけど、サブリミナル的に演奏を盛り上げる力があるんですよね、ベースって。僕が大きな影響を受けたモータウンサウンドやアトランティックサウンドなどはこれの真骨頂で、いつの時も自分が目指す所はそこなんです。
そういった部分が自分のキモであり、トレードマークでもあるので、このアルバムの曲もきっちりとしたテーマメロディがあるものが殆どです。というかベース弾いてない曲もありますからね(笑)。

そう言えばこのアルバム、作曲・編曲・各楽器・ミックスとも自分で全てまかなっているのですが、これは自分の処女作を作るにあたって昔から決めていたことの一つです。まずは自分で出来る限りのことを全部やってみようと。
そんなアルバムの中で親しい友人に頼んだことが二つあります。

まずはジャケット写真。これは写真家の山本シエンくんに撮影をお願いしました。シエンくんは京都を中心に全国を駆け回るカメラマン。
今回のアルバムタイトル”home”にちなんで、僕の地元である滋賀県にてフォトセッションを行いました。琵琶湖岸だったり、公園だったり、そしてこのジャケットになっているカフェレストラン「ベルナーズ・ハウス」であったり。特にベルナーズ・ハウスでは、オーナーさんに快く撮影許可を頂き、色々なお話も出来て楽しかったです。この日は食べられなかったのですが、ここはカレーも美味しいとのことなので近いうちにまた行きたいと思ってます。

そしてもう一つはロゴデザイン。こちらはWebデザイナーの金川昌弘くんに作ってもらいました。
金川くんとは大学の音楽サークルで知り合った後輩。昔からセンスがいいんです。ここ数年はその優れたセンスを活かしつつロゴデザインやサイトデザインに従事しています。結構急なオファーにも関わらず、僅かな時間で僕のイメージ通りに仕上げてくれる腕は流石でした。

その他にも、このアルバムの曲を選んだり作ったりしている時、今までに出会ったかけがえなのない友人、大切な人、そして両親…色んな人の色んな顔を思い出しました。


さて、昨今話題になっている音楽に触れる手段の多様化について少し触れておきましょう。
今、音楽を楽しむ手段は一昔前と比べて格段に増えています。聞く手段も、演奏する手段も、制作する手段も。賛否両論や色々な課題や意見はありますが、自分自身はこの状況を楽しんでます。CD販売数が落ちてきて、ダウンロード販売数が少しずつあがってきて、さあ次はどんなメディアが、どんな手段が登場するのかとワクワクしますね。演奏する側としても、リスナーとしても。

勿論、過去に生み出されたもののメリットは沢山ありますし、それでしか出来ないこともあり、何より僕はその恩恵を沢山受けています。
それらを否定するつもりは一切ないのですが、一方で、どんな物でもその時代にあった形に変化し続けるのも事実。それに、どれが絶対だ!とか、これでなければいけない!という概念よりは、どれが自分に、その時の状況に合っているかが大事だと思います。
そして、音楽をやる者として、自分がこう思うという方向へリスナーの皆さんを導くのも大事な役割だと思っています。こんな方法もあるんだよ、って。僕もリスナーの一人として思うんですが、そういうのも楽しかったりするじゃないですか。音や曲はもちろんですが、へ~こういう事やってくれるんだ、って感じるのも楽しいですし。

そんな新しいモノや今までと少し違ったやり方が出てきて戸惑う人も多いかも知れません。しかし昔から、そしてこれからも良いものは良いという本質的な考えは変わらないでしょうし、新しいやり方でもいい部分は何も意識しなくても受け継がれますし、現に受け継がれてます。音楽を愛する一人として、これからの動きが楽しみでなりません。

色々長々と書きましたが、途中で触れました通り、皆さんが思う方法や好きな手段でこの作品を楽しんで頂けることを願っています。
そしてこの作品があなたの「帰る場所」の一つとなるならば、これほど嬉しいことはありません。

著作権等について

アルバム”home”の全ての楽曲の著作権は、田中哲也に帰属します。

本作品の音源を店頭・イベントにて流したい場合、特別な許可の申請は必要ありません。

動画やインターネットライブ配信のBGMにしたい等のご利用に関しても、自由にして下さって結構です。

動画・配信等でご利用になりますと、予め登録してある当作品の音源のデータが摘出され、自動的に当方に著作権が帰属するようになっています。これにより、当方にも収益が生まれる仕組みになっています。

通常は、この仕組みに意義を申し立てることのないようお願いいたします。目に余る倫理的・法律的に悪質な著作権違反の事例を発見した場合は、その旨の通知が届きますので、その際は然るべき法的処置を取らせて頂きます。


クレジット

作曲・編曲・ギター・ベース・オルガン・ミックス・プログラミング・マスタリング
田中哲也
compose,arrangement,mix,guitars,bass,organ,programming and mastered by
Tetsuya Tanaka

ジャケット写真
山本シエン

ジャケットデザイン
金川昌宏

撮影ロケ協力
ベルナーズ・ハウス(滋賀県)

Album jacket photo by
Shien Yamamoto

Album jacket designed by
Masahiro Kanagawa

Photo locations
Bernard’s House(Shiga Pref.,Japan)

and Special Thanks to…
Hitoshi Koizumi(ex-Soda fountains),Kanon(ex-Soda fountains),Takashi Hashimoto(ex-Soda fountains),Hidetaka Okuda(Sucrette),Kengo Aoyama,Toshio Setozaki(Bossa),Sanae Kanda,Daisuke Nakanishi,Yumi Wakayama,Shinya Yasukawa,Kazuya Yoshida(Protostar),Silky Fujino(Real Blood),Kazuki Takeda,Koji Takeda,Masahiko Sugiura,Reona,Hisanobu Ito,Dan Takeuchi,Kazuya Kitagawa,Ryota Ono,Kaori Nishino,Yuko Nishioka,Miho,Ken Ikura,Tomoya Ogaki,TOZY,Daisuke Tanaka,Erika Yamamoto,Chieko Miyake,Terutaro Sakaguchi,Mariko Mizuno,Masaki Tanami,Motoyuki Shichijo,Yusuke Yamashita,Jun Miyamoto,Hiroki Yamauchi,Media Forum Japan,Digital Planet,Studio Nu-vu,Aaron Walker,gonzo-kool,Shim,Kazuma76,y-kaku,TOMBO_JPN,issue,FrodeTousetsu,Sutil Shisyo,Rony Tomo,Varrietta,t-umeda,slyme,Ronn,A-Ayame,L_Moya,shifttypea,evocya,Rayn,Bst,

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© 2010 Tetsuya Tanaka