こいちゃんと別れた後、ユミさんと僕はビルボード大阪へ。
マリーナ・ショウのライヴを見るためです。
このライヴ、かの伝説のアルバム”Who is this bitch,anyway?”のメンバーが
35年ぶりに一緒に演るというReunion。
バックメンバーも当時のまま、David T. Walker、Chuck Rainy、Harvey Mason、Larry Nash。
東京公演は一瞬で売り切れたので、
じゃあ帰省がてら大阪に行くか、と。
ビルボードでのライヴは何回か見たことあるけど、
今回は特別な感情が沸いてきます。なんかいつもよりドキドキ。
何せR&Bを始め、今のPopsの礎を作った巨人たちが一同に介す。
しかもそれを目の前で見れる。
テンションがあがらないわけがないです。
開園時間10分押しでメンバーが登場します。
この時から客席のボルテージは最高潮。
ライヴは終始リラックスしたムードで、しかし熱く繰り広げられました。
あの名曲たちがレコーディング時と同じメンバーで目の前で演奏される。
時に現実感を忘れるほどの時間でした。
中でも、やはりと言うか、
“Davy”などのスローナンバーでのタイトさや説得力はすばらしかったです。
みんな結構遊ぶんだけど、誰一人として無駄なことはしない。
シンプルなことしかしないけど、締めるところは締める。
それがとても良い緊張感を生むんですね。
実は、Harvey MasonとLarry Nashは初めて生で見ました。
Harvey Masonは、今まで見た黒人ドラマーの中では一番ソフトに叩く人でした。
ただ、ダイナミクスレンジのコントロールがすばらしく、
当然、絶対にタイミングは外さない。
各メンバーに呼応していき、まとめていくあのプレイは最高でした。
Larry Nashも、演奏に華を添えていくんだけど、
最低限の飾り付けで最大限の魅力を出せるプレイヤーという印象でした。
Larryもやはり、広げるところでは広げ、
締めるところではピタッ!と締める。
Chuck Rainy。今回使ったベースはフェンダーのプレシジョン。
どうやら最近買ったものらしく、彼なりの原点回帰といいますか、
あの温かい音と徹底したシンプルなプレイ。
これ以上ないというくらいに勉強になりました。
David T. Walker。
最初の一音からすべてを包み込むような「あの」音が広がります。
静と動を完璧にコントロールしながら、バンドを縦横無尽に駆け回る。
まさにプロフェッショナルの鏡です。
そして我らがMarlena。圧巻です。
終始ゴキゲンに、MCや曲中におしゃべりもたっぷりはさむので、
こちらも自然に笑顔になります。
“Street Walking Woman”の導入部をHarveyと一緒に再現してたのは
ニヤニヤしたなぁ。
そして珠玉のバラード、”You taught me how to speak in love”。
これは無条件に泣きました。何年も聞き続けてきたFavorite tuneですから。
あんな緊張感でやられたら泣きます。
“Feel Like Makin’ Love”はやはりというか、大盛り上がり。
本編で一番長い時間演奏されました。
セッションなどで多く演奏している曲でもありますが、
「なるほど!こうやるのか!」とパズルが合わさったような感覚を何度も味わいました。
声質は30数年前のアルバムとはかなり違いますが、
年齢を重ねることの素敵さをこのステージで感じました。
勿論これはDavid Tはじめメンバーにも。
幾つになっても音楽に真摯に、そして柔軟に向き合ってると
ああいうステージが出来るんじゃないでしょうか。
しかし、ホントにもう、これでもか!ってくらいシンプルな演奏ばかりでした。
でもそれで十分。
必要なことをきちんとする。
それで音楽は成立するってことを改めて実感しました。
最高の夜をありがとう。
t_tanaka
音楽家 / 編曲家 / Twitchストリーマー / フライトシマー。2001年よりプロの演奏家として関西を中心に活動。2008年より関東に本拠を移し、インターネットを使ったリモートでの音楽制作チームを結成し、以降は編曲家とチームマネジメントに特化した活動を続ける。








