Bossaだけでなくビルダー系メーカーの楽器はコンセプトが面白いのが多くて好き。
— 田中哲也 (@t_tanaka) 2014, 10月 2
このツイートをした時に、ふと思い出したことがあります。
ここ数年は制作者としてやっているので、レッスンも休止しているのですが、関西時代、レッスンでよく楽器についての質問を受けました。
「~を弾くからレスポールの方がいいかな?」「~を弾きたいからシングルPUのギター欲しい」
とりわけギターの方からこういった事を聞かれたのですが、間違ってはないけど道具ありきにはならないでね、とはいつも言ってました。何故か。道具を変えても、アンサンブルの中で自分の音の印象が全然変わらないって事も結構あるのでね。
勿論、サウンドに対する真摯な姿勢は素晴らしいですが、行き過ぎると
1)アンサンブルにおいて、求められている音と目指す音のバランスを取る時、変にバイアスがかかってしまう
2)自身の音のオリジナリティの追求を忘れてしまいがちになる
3)技術面の強化を忘れがち
少し名の通ったプロでさえこの3つに嵌ってる人は結構見かけます。それぞれの人のバランスがありますので、それに合っていれば道具を多く駆使しても気持ちいい音になりますが。
大事なのは、道具として気持ちのいい音を出すんではなくて、自分が突き詰めたツボにきっちりハマる気持ちのいい音を目指すこと。そうすると、自ずとアンサンブルでも制作でも色んなアプローチが楽になります。
全ての楽器をプレイするうえで、この4つさえモノに出来ていれば、楽器の特性をきっちり出せます。
あとは自分の大好きな音楽のバックグラウンドを深~く知っておくことで、個性は揺るぎないものになるでしょう。
ぶっちゃけ、別に上記の何やかんやを知らなくてもある程度のアンサンブルや作品は作れます。しかし、ちょっと上を目指すのであればやっておいて損はないかな、と感じます。
何百人と色んなミュージシャン、シンガーと共演したり一緒に制作したりしましたが、こういうことをその人なりの方法でやっている人は、何も加工しない音でも「あぁこの人の音だ」と分かります。少なくとも僕はそう言われると嬉しいですね。
t_tanaka
音楽家 / 編曲家 / Twitchストリーマー / フライトシマー。2001年よりプロの演奏家として関西を中心に活動。2008年より関東に本拠を移し、インターネットを使ったリモートでの音楽制作チームを結成し、以降は編曲家とチームマネジメントに特化した活動を続ける。







