今年もWRCが始まる。

ここ何年かの例に則って、各チームはSNSで今年仕様のリバリーを公開。


なかでもHyundaiは、過去最大規模の増強で、ドライバーも最多の5クルー体制。

コアなところだと、広報に位置するSNSの構築、映像編集のクルーも増員している。昨年までM-Sportにいて映像の全プロセスを担当していたSeb ScottもHyundaiへ移籍。その効果もあってか、2023年末からクスっとしちゃう映像からかっこいい映像まで、多く投稿されている。

そして、数年前からWRC公式メディアから移籍したジャーナリストの方も所属するDirtfishが行ったElfyn Evansのロングインタビューも公開された。

エバンスのインタビューは、彼の地元ウェールズのメディアのものも公開されている。

こういった投稿が増えてくると、ああいよいよまた新しいシーズンが始まるんだなぁ、と実感に変わってくる。

今年、注目しているのは主に2点。

1つ目は、なんといっても2年連続年間チャンピオンを獲得したカッレ・ロバンペラのスポット参戦だ。先に掲載したロングインタビューで、エバンスは2024シーズンのカッレの動向は結構早くに聞いていたと言っていたのもあり、決断自体はもっと早かったんだろう。色んな理由があるだろうが、チャンピオン本人がタイトルレースにいないのは、これ以上ないスパイスだ。誰が抜け出すのか。はたまた、最後の最後までもつれるのか。楽しみだなぁ。

2つ目は、複雑怪奇なポイント制。これ何?ってのが正直な感想だ。これまでもWRCでは、ラリー期間中は最後の最後までクルーに全力で戦ってもらいたいとの意思だろうけど、色んなポイントシステムを導入してきた。個人的には、2001年に採用されていたポイント制を思い出した。どうも優勝者に対するポイントが少ない気がする。どうなるかなぁ。こればっかりは始まって数戦見てみないと「ああ、そういうことね」と理解できないと思うw


色んな不透明な点はあれど、シーズンの始まりはやっぱり楽しみだ。

先にも書いた通り、Hyundaiの大増強がどのような化学変化をもたらすかが特に楽しみ。理論上は、ようやくコマが揃ったという感じだけど、理論通りにいかないのがスポーツの世界。

今週の始めから各クルーは開幕戦モンテカルロのレッキ。いよいよだなぁ。