本当に近しい人にしか言ってはなかったが、4月以降から制作ペースを大幅に落とし、別分野の勉強に時間を割いている。音楽稼業は少しお休みを頂いているということである。それでも案件を頂けている現状は、ありがたいことなのだが、以前よりも明確にリミットを決めている状態なのだ。

休むってことに若干否定的な方って実は多い。特に生業にしている音楽稼業、芸術関係なんかは顕著。詰め込み詰め込みで見えてくる景色も勿論あるんだけど、自分は一時期からそういう方たちと距離を取っている。少なくとも今の自分にとってはそういうスタンスは害でしかないから。

休みを取ると、腕がなまるという方が以前筆者がお話した方にいらっしゃった。でも、それはそれだけの腕だったってこと。それだけ観察眼と実務が伴ってないってこと。文字通り生業としていれば、そういう心配はある時期を過ぎるとほぼなくなる。それまでにきっちりと通るべき道を通っていればね。休んだ後に戻れないのであれば、各々にとって本当にそれだけのモノだったってことだ。

思えば、2012年に数ヶ月休暇を取り、語学留学をした際にもよく似た感覚を味わっている。あの時も、離れたからこそ分かった事というのがとても多かった。今回は、完全な休暇ではないし、別分野に関しての知識を少しずつ体に染み込ませていくというものだけど、やはりというか、こういう時期は自分には必要なんだな。もちろん、色んな方がいるからどれが絶対というわけではないけど、一方で、これが絶対と無意識に押し付けてしまわないようにしないとね。

あと、このトピックを書く際に当ブログ内で検索をかけると、意外と十数年間の記事の中で「休む」「休暇」を含む記事って10にも満たないんだな。単発で行く旅行やドライブなんかはあるけど、例えば「1ヶ月休んだ」なんて記事は、病気をした時に必然的にそうなったくらい。今思うと、必要な時に休んでなかったんじゃないか。自分では気づかなかったけど、2000年代はその名の通り脇目も振らずに走ってきたみたいだ。

今の自分は、サボることに大賛成なのだ。良いサボり方をすると、そのぶんきっちり充電できて、新しいことが頭に入って糧となる。

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