先日リリース致しました”Sunset in Summer”。おかげさまで、いろーーーんな方から楽しんでるよ!とのお声を多く頂き、制作者としても感無量でございます。

改めまして、各サービスでお聴き頂いている皆様、そして、ご購入くださった皆様、ありがとうございます。

特に、Bandcampにて販売しております高音質版は、リリース初日から多くの方にご購入頂き、感謝してもしきれません。



さて、タイトルにもあります通り、この曲の裏話をしていきましょう。

何と言っても、この作品は、ライフワークでもあるゲーム実況配信のエンディングテーマとして使っていた曲で、そちらをご覧頂いていた方には、うれしいことに耳馴染みの曲となっていました。

リリース待ってるよ!とのお声も頂き、僕としても、いつかはいつかはと思いつつも、いわゆるコロナ禍の頃は過去最大に忙しかった時期でもあり、作業に取りかかれずにいた作品でした。

一方で、音楽制作では、昨年後半から少し新しい試みをしていて、自らの作品でも試してみようと、ようやく重い腰を上げて編集にあたりました。いわゆるミックスとマスタリングの工程で、それまでの解釈を変え、自分にとっては新しいことを試してみた、といった感じです。


また、この曲自体は2019年にできていた曲です。出来た当時のエピソードは、当ブログの過去記事にも載せていますので、興味のある方はご一読くださいませ。

使用機材やリファレンスなど、ちょっとマニアックなこともありますゆえ。

Sunset in Summer


この2019年バージョンとの決定的な違いは、ぱっと聴いておわかり頂けるように、音質面です。

音質を上げるというのは、これまで苦手意識がありましてね。

普段仕事でお世話になっている海外チームのエンジニアさんに色々聞いてヒントを得て、手持ちの機材で再現してみよう、と相成りました。ここまでは2021年くらいには出来たんですが、そこから今年2023年にかけて、DAWで使用するプラグインのクオリティーが飛躍的に上がりました。

今作はほんとそれらなしでは成立しない音になっています。長い話になりそうなんで、またの機会にしますけどw

そして、音質の他はタイム調整です。これに一番時間をかけました。

あくまで素材は2019年のままというのにしたかったし、それで自分がどこまでまとめられるかっていうのも実際知りたかったんですよね。いわゆるミックスの本職ではないので。

でもって、素材という概念でミックスすると、切り貼りがめっちゃ楽しいのです。ここミスタッチして音でてないから、違うところから拝借、とか、ここちょっと突っ込みすぎてるから0.01ms単位でちょっとずつずらしていったり。

最後に、2010年代からの流れではありますが、定額音楽配信サービスのそれぞれで、どういうふうに音質が変化するか、というのも意識して仕上げました。これまた便利なプラグインがあって、ほぼそのサービス通りにリアルタイムに変換して聞けるので、だいぶ助かりました。

実は、今までのアルバムで一番相性がよくなかったのが、Spotifyなんです。採用している特有のイコライジングで、どうしてもスカスカの音になっちゃう。これの解消に時間を割いたといっても過言ではないくらい、今回はSpotifyで聴いても違和感はありません。というか、曲のテーマも相まって、何気に相性がいいですw


とまあ、ちょっとにしとこうって思ってたのに、やっぱりいっぱい書いちゃったw

先ほども書きましたが、機材面にフォーカスした裏話はまたそのうち書き進めたいと思います。

改めて、ここまでお読み頂いた方々、ありがとうございました。