お仕事で「生バンドを打ち込みで」という案件に多く関わらせて頂いて、昨年までは海外のミュージシャンたちとチームを組んでその道を切磋琢磨してきました。関わらせて頂いた作品はどれも好評を頂いてありがたい限りです。
今年から活動拠点が再び日本となり、制限もほぼなくなったので、どんなことをやっているのか・やってきたのかというのを動画や音源で紹介していきます。
オファーをお考えの方の参考になれば幸いでございます。
今回お届けするのは、打ち込みでのクラプトンのカバーです。好きすぎて音源にそっくりすぎて著作権侵害の疑いのメールが即やってきたこのカバー。
基盤としているのは2001年のワールドツアーの音源およびメンバーのプレイです。個人的にこのツアーの”Badge”が好きすぎるんですよね。どのくらい好きかというのを分かりやすくお伝えしますと、比較映像でそのワールドツアーの同曲を見てみましょう。
比較して改めて聴くと、単純にクラプトンおじさんがいないリハーサルっぽい音源という。
制作環境について触れておきましょう。
まず、DAWはPresonus Studio Oneです。ここ2年ほどは96kHz / 32bit float で元データを作っています。
ドラム音源はXLN AudioのAddictive Drums 2。拡張音源ではなく、デフォルトの音源、キットでアンビエントマイクの設定をちょろっといじってます。
ベースは手弾きで、ライン直で録音してからVSTのアンプシミュレーター Positive GridのBias FX2。ギターも同じ手法で、こちらもBias FX2で完結しています。唯一の違いは、ベースはレイテンシーゼロのプレイバックを聴いて録音したのに対して、ギターはエフェクトを通したものをプレイバックして弾いて、後でトラックディレイで後ろにずらしてます。
オルガンはNative InstrumentsのVintage OrganのB3。KOMPLETE12バンドルに入っているものです。こちらはリアルタイムでMIDI録音したデータをピアノロールで一部修正。
ハードウェア関連は、オーディオインターフェースがZOOMのUAC-2。モニタースピーカーがKRK RP5 G3。エレキベースがBOSSA製OBJ-5カスタムモデル、エレキギターも同じくBOSSA製形式不明機で、どちらの機種もPUセレクターがあって幅広いサウンドメイクが出来ます。
クラプトンシリーズ、実はもう1曲あるんですよね。音源は出来上がっていて、只今映像を誠意編集中。そちらもお楽しみに。
Tetsuya Tanaka(田中哲也)

Tetsuya Tanaka と申します。記事を気に入って頂けた方は、上にあるいいねボタンを押して頂けると嬉しいです。プロフィール:レコーディングディレクター、作編曲家、トラックメーカーのかたわら、レースシミュレーター・フライトシミュレーターのWeb管理、日英翻訳、ドローン操縦士をやっています。滋賀出身千葉在住。WindowsとStudioOne使い / Spotifyでアルバム配信中です。僕のセレクトしたプレイリストも随時更新中してます。 => Tetsuya Tanaka on Spotify