母の癌がもう駄目かもしれない – サイバーメガネのサザンクロスシティ

上記を読んで思ったこと。上記だけじゃなくて、癌について書いてあることについては大体同じことを思うんですけど、今回の記事はそんな感じの話題です。

まず、自分が人生のどのタイミングで重大疾患にかかるかは分かりませんが、とりわけ癌は健康診断を毎年受けていてもなる人はなりますし、自分もほぼなる、ならなければラッキーくらいに思って生活してます。そうなった時に迫られる選択肢が色々あるとは思いますが、医療機関にお世話になるにあたって重視してる点が以下の通りです。

・投薬に関してメリットばかり、あるいは「良くなる」という表現ばかり使う所は避ける
・結論を急がせるようなそぶりを見せる所は避ける
・いずれの選択肢を選んでも自分の心身とともに家族もきっちりサポートして頂ける所を選ぶ

自分の親が癌にかかった時、また、パートナーの近しい人が癌にかかった時にやっておけばよかった、やめておけばよかった点を総合すると以上3点は最も重要な部分です。中でも、投薬に関しては必ずと言っていいほど通る道ですが、当然といえば当然、まずはメリットを説明されます。それを聞いて投薬を即決される方もいらっしゃいますが、まあ一息置いてください。

投薬予定の薬のリスト、医学資料は必ず請求しましょう。

投薬に際して、最初の2ステップはほぼ決まっているので、その2種類を投薬するとどうなるか等、ある種テンプレートとも言える資料はもらえます。しかし、その後のプランは考えている機関とそうでない機関は分かれます。担当医師が参考にしている医学書の資料のコピーには、専門用語が多く、調べなければ分からないこともありますが、よく調べると数字やグラフでどういった症状があらわれるか、自分や家族がイメージするその後の姿とリンクする部分はあるのかないのか等きっちり見極めて下さい。医学書にはメリット或いはデメリットと思われる部分が必ず書いてあります。そういう選択を迫られる時は、極限の精神状態のなかだとは思いますが、出来るだけ時間をかけて手札を増やす。これ大事です。で、請求した資料を出し渋ったり、専門用語が多いから難しい等仰ってくれる所、こういう所は論外です。

病院の口コミ等で決める人もいますが、あくまでそれ以上でもそれ以下でもないことを頭に置いておきましょう。食べログ等の得点と同じですね。あれは病院の場所を知るためのものと思ってます。

3点目に関する事ですが、宣告をされた後、一番精神的に参ってる時は、与えられた選択肢に対してどういうアプローチをとるか考えている時間です。自分も周りも全員辛かったです。時に近しい人同士がぶつかりもします。しかし、そうしてでも時間をかけて解決する問題だということははっきりと言えます。そして、セカンドオピニオンやサードオピニオンはどういう場合であれお勧めします。自分たちの場合、セカンド・オピニオンで本当に親身になって診て頂ける所を見つけたので、そこでありとあらゆる点でお世話になりました。「焦る必要はありません。しっかり話し合って、いつでもこちら(病院の相談窓口)にもいらっしゃってください」と、相談窓口の方が何度も仰って下さったのが印象に残っています。そうやって癌になった当事者でなくとも親身に接して頂けるのは本当に助かりました。

よくこういう話題で、医師や医療機関を目の敵にして、治療や日本の医療での癌との付き合い方について批判される方もいらっしゃいます。ただ、よく見てみると医者・医療機関はプランを提示しているだけなんです。それ以上でもそれ以下でもありません。大事なことは、どんな些細な事でも、疑問に感じたり分からなかったりしたらきっちり聞くこと。それで解決する問題も沢山あります。

仮に、僕の体が癌に蝕まれた時、どうするか。まず大まかなプランと病状の確認と様々な症例を伺います。そのうえで何らかの選択はしますが、一方で、人生の折り返し地点と言われる年齢もある程度過ぎた年齢で見つかった場合、やることは決めてます。好きなだけ好きな場所に旅行に行きます。自分が大好きな国の風景や、各国の友人に会いに。