【2016-11-08 初版】
【2016-12-09 追記及び修正】

少し前の”Eh Plus”の記事ともつながる記事なのですが、2012年に筆者が滞在したカナダでの語学留学を通して感じたことを書きたいと思います。

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筆者にとって英語とは、昔から自然と学ぶことが出来て今もゆっくりながら学び続け、そして使い続けられるとても身近な存在の言語です。音楽制作も海外レーベルとのやり取りですので、公用語として使い、2012年に行った3ヶ月半の語学留学の後、より良いポストを得ることもできました。

学生さんや、ワーキングホリデー等を活用して語学留学された方もいらっしゃるでしょう。これから計画しているという方もいらっしゃるでしょう。ある程度の期間滞在している方は、だいぶ現地での生活に慣れたのではないでしょうか。語学留学経験者の筆者からも是非伝えておきたい現地での英語学習のコツをいくつか挙げようと思います。記事が長いですので、要点をかいつまむと以下の通りとなります。

  • 語学学校やエイジェンシーは渡航前に決めなくてもいい
  • 住まいの目星は数カ月前からつけておく
  • 明確な短期目標を作って実践する
  • いつか英語が話せるようになると思っていると、話せないまま留学期間が終わってしまう
  • 日本人と群れない
  • 地域住民ボランティアの言語交換は要注意
  • なお、当記事は英語のレベルが英検3級、TOEICやTOEFLで真ん中あたりのスコアを獲得できた方向けです。全く出来ない、これから1から始める方向けではありません。また、留学経験のある方には少し耳の痛い話も含みます。


    留学する前の筆者の英語レベル

    英検3級を随分前に取っていました。読み物に関しては、それなりに時間をかければ読める。そこまで辞書をひかなくてもある程度分かるし喋れる。2011年の震災関連の音楽イベントでは一部Webの翻訳もしました…とまあこのくらいです。

    バンクーバーに移る前までにしたこと

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    移る前にやっておいたことは、

  • 行き帰り往復のチケットの確保
  • 最初の2週間の仮住まいの予約
  • 持っているクレジットカードが現地で使えるか確認
  • クレジットカードで使う銀行口座の残高確認
  • こんな感じです。

    その他は、エージェンシーも語学学校も住まいも含め、何も決めない状態でバンクーバーに乗り込みました。そのせいか、税関で「この2週間の後はどうすんの?」など事細かく留学の目的や持ち物について聞かれましたw

    エイジェンシーや語学学校を留学前から決める方もいらっしゃいますが、大学等の紹介でない限りそんな前から決めなくても大丈夫です。現地には本当に多くのエイジェンシー、多くの学校があります。どこが自分に合うかというのは実際に行ってみないと分からないです。可能であれば、多くの学校のトライアルを受けてみてください。というわけで、筆者はこの2つ…エイジェンシーと学校は事前に決めなくても何とかなると思いますね。

    住まいの目星は移住前につけておくといい

    逆に「これは行く前にやっておいたほうが良かった!」と思ったことで一番大きなものは、住まいの目星をつけることです。

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    どういった部屋に住みたいかと予算のすり合わせです。これは2週間ではとてもじゃないけど足りませんでした。これから語学留学で移住される殆どの場合、ホームステイかシェアルームお住まいになると思います。ルームメイト募集等の投稿が掲載してあるサイトにすでに目星をつけていらっしゃる方もいるでしょう。英語だとCraigslistが最大手ですが、日本語で探せるサイトも多くあります。自分が求めている条件と程遠い物件に住んでもストレスになるだけですので、移住する3ヶ月前くらいから様々なサイトで探すといいと思います。余裕があればもっと前でもいいです。

    オンラインで探す中でこれはいい!と思う部屋があると思いますが、特にバンクーバーは学生の出入りが激しい街ですので、同じような条件の物件が数週間から1ヶ月もすれば出てくるということも多々あります。また、特にCraigslistに掲載している物件の多くは、下見希望の返事が返ってこないことも結構あります。3日返信がなければあきらめましょう。英語がきっちり通じるルームメイトがほしい掲載者は、最初から日本人は相手にしないからです。

    あと、部屋探しの際に注意なのが、女性オンリーの物件。この中にはいわゆる「ヤリ友」目当てのクラシファイドもあります。女性オンリーの物件で、投稿者が女性名でも疑ってかかった方がいいです。「オーナーのジェシーは出かけてて、僕が代わりに案内するように言われた」という感じの手口で外国人留学生をやり込めるパターンもあります。まず物件案内で部屋主がいないということはないので、そうなったら怪しいと踏んでください。また、女性の方は複数で下見に行くなど対策はしっかり取っていくことをおすすめします。

    渡航前の3ヶ月くらいで大体の的を絞っておいて、渡航後2週間ほどで実際に数多く物件を見てみてください。

    語学学校エイジェンシーが紹介する安価なホームステイなんかも選択肢ですが、学校がある都市部から結構離れている場合が多いです。毎日の通学ですから、なるべく都市部の物件で絞る方が後々楽かと。たとえエイジェンシーの物件に住むつもりがない場合でも、聞けば相場とかおすすめ、各地域の特徴などを教えてくれますので、エイジェンシーを介して語学学校を探すつもりの方は有効活用してみてもいいでしょう。

    バンクーバーに移った後

    stevepb / Pixabay

    時差ボケが落ち着いた後は、仮住まいからチェックアウトするまでの2週間、ほぼ毎日トライアルレッスンの連続でした。トライアルレッスンの他にも、スーパーに行ったり、色々な店を回ったり、実際にバンクーバーに生活していることとともに、毎日スタイルやスタンスの違う学校で授業を受けることにとてもワクワクしていたのを昨日のように思い出します。

    各学校のトライアルで気付いたこと

    annemcdon / Pixabay

    どこの学校もそれぞれ特色があり、とても迷いました。まず自分はコミュニケーションを重視したいというのがあって、そこに重きを置いた学校を中心に回りました。

    しかし、多かったのは会話クラスやコミュニケーションクラスなのに、生徒が8人から15人ほどの所。限られたクラスの時間でそんなに話せるのか?という疑問が出てきますよね。人気校はそういう所が多いです。

    そして、ほぼすべての学校で徹底しているのはEnglish Onlyポリシーです。コミュニケーションは英語オンリー。ただ、そこが人気校であればあるほど、授業以外では先生が教員スペースに帰ってしまう。先述の通り、英語以外でしゃべるのはご法度です。しかしながら、生徒同士で話す時、当然生徒は学びに来ているのですからネイティブが話さないような変な英語を使うことがしばしば。トライアル中、本当に多く見ました。それこそ英検3級くらいあればすぐにマズイ表現であることが分かるくらいのものです。

    そういう場所に短期間通ったとしても、学習曲線は緩やかなままでしょう。僕はそういうのは求めてなかった。3ヶ月という時間がもったいないですから。そんな中で出会ったのがEh Plusという究極のコミュニケーション語学学校でした。ここに行かなければまず今も学習を続けていることはなかったでしょう。先生も、雰囲気も、超少人数制のクラスも全て良かったです。Eh Plusについては別記事で詳しく紹介していますので、よかったらご覧ください。

    Eh Plus English Educationについて

    明確な短期目標を設定する

    animatedheaven / Pixabay

    筆者は3ヶ月半という超短期留学でした。この短期間で漠然と「~したいなぁ」などと言っても後回しにしてしまいがちですので、具体的な目標を立てました。

    筆者の場合は、TOEFLやIELTS等、教える側や移住の際に必要になる試験を受けようと1つ目標を設定しました。そのため、書くことと読むことに特化した学校に一つ入学しました。

    そしてもう1つ、片言から少し足が出た程度の英語を自然なものにしたいということで、コミュニケーションクラス重視のEh Plusにも入りました。そうです。2つの観点から2つの学校に通い始めることになります。そんなこと可能なの?と思うでしょ。意外と出来ちゃうんですね、これが。実際、複数の学校に通う生徒さんは多かったです。

    もし、先述のTOEFLやIELTSの受験をお考えなら、学校に通いつつ、1-2ヶ月ごとに消化できる目標をかかげるのは大いにアリだと思います。

    それぞれの入学に気付いたことと、目標を絞ったこと

    Deedster / Pixabay

    まず、読むことと書くことに特化した学校ですが、授業は日本と同じように、教室で15人ほどが教科書とノートを開いて受けるスタイルです。授業が英語で進むという点はいいんですが、あまりに当たり前のことをやっていて簡単だったんです。高校までの英語のテストで良い点を取っていた自分には簡単すぎて、しかも上のクラスに行くには1ヶ月後のテストで合格点を取ること。1ヶ月ってそんな悠長なこと言ってるくらいなら自分でやりますよ、ということで、入学後1週間でやめることにしました。

    意外な発見があったのが先述のもう一つの語学学校、Eh Plusです。こちらは、超少人数制のクラスで、会話クラスは最大4人。自身、早く上達したかったのもあって、クラスでもクラス外でも出来るだけ喋りました。クラス外でも、先生はすぐそこにいるので、変な表現があるとすぐに指摘してくれます。

    そして、筆者は入学後1週間ほどで、自分のボキャブラリーの貧弱さに気づくこととなります。何が貧弱かって、ネイティブがいつも使ってるイディオムやスラング。ニュースでも毎日耳にするし、道行く人が言ってることばっかり。にも関わらず、日本の英語教育ではほぼやってこなかった事です。これは強化したいぞ!と思い、1日2クラス必ず受ける代わりに授業料の割引が受けられるプログラムで留学終了まで通うことにしました。

    なるべく日本人と行動を共にしない

    バンクーバーに行ったことがある方はご存知でしょうが、この街はとにかくアジア人だらけ。日本語も本当によく聞こえてきます。風景以外は日本と言ってもいいくらいw

    特に学生さんなんかは団体で来て、一緒のアパートに住んで、一緒の学校で学ぶということも多いでしょう。はっきり言ってそれはオススメしません。筆者が短期間で見た中で、日本人グループで行動している方々が上達したかどうかは明確にNOです。だって普段日本語でしか話してないから。エイジェンシーが主催するボランティア英会話レッスンに行っても、現地に半年以上いる日本の方が、とてもたどたどしい英語で単語単位で喋ってるなんて日常の風景でした。

    エイジェンシーでは、特に用事はないけど入り浸っている日本人の方も多かったですね。

    女性の方は、身を守るためもあって女性同士で行動するというのもアリですけど、その場合は、同性でも違う国籍の生徒さんやルームメイトと一緒に行動されてはどうでしょう。日本人同士より断然心強いと思います。

    他にも、とにかく色んな方法で母国語から距離を置くのをオススメします。テレビもニュースも本も英語のものばかり転がってるので、それらで耳と目を慣らしていきましょう。地域紙なんかは無料でゲット出来ますしね。Vancouver Metroなんかはめっちゃお世話になりました。

    なるべく日本語と離れる

    frankbeckerde / Pixabay

    長期で留学される方というのは、ワーホリで行かれる方が殆どでしょう。1年なんて思っているよりもあっという間です。半年なんて一瞬です。せっかくお金も時間もかけて行かれるのですから、きっちり英語で遊びつくしてくる、遊びつくすためには何を具体的にすればいいか、と逆算して計画を立てましょう。焦る必要はないですが、たとえば今、すぐそばに日本語があるのであれば、なるべく離れましょう。携帯の設定言語も英語にしてね。

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    英語を喋れるルームメイトと住むのもいい選択です。ネイティブでなくとも、同じように語学留学している韓国の方や中国の方などのアジア圏のルームメイトもおすすめ。どのみち英語で喋りますから。これだけで学習スピードは飛躍的に上がります。ハードルは一見高そうですが、案外どうにかなります。色んな文化を知るキッカケにもなります。日本人グループで学校に通うにしても、住む場所はバラバラにして英語が話せるルームメイトをそれぞれ見つけるのもいいでしょう。最初のほうで住まいの目付けは早めにと書いたのは、こういう理由もあるのです。

    学びたい言語のネイティブの友達を出来るだけ作る

    Unsplash / Pixabay

    前項とも関連してますし、これについては様々な英語上達Tipsサイトに載っているとは思いますが、自分も結局のところこれに尽きると思います。ある程度寛容でウマの合うネイティブスピーカーのルームメイトが見つかるととてもラッキーです。最初は話せなくても、日々のやり取りや買い物に一緒に行ったりしているとどんどん話すことが見つかりますからね。

    友人の中には、3ヶ月ごとくらいに引越しをして、様々な国のルームメイトと接する機会を作っているという方もいました。あと、留学生が借りているアパートやコンドは、借り始めの時期がバラバラなのもあって、早ければ入居後1ヶ月、通常でも2-3ヶ月もすれば住民が入れ替わります。英語が達者な人がくればこれもラッキー。

    住民ボランティアの言語交換サークルは要注意

    Meditations / Pixabay

    同じ交流目的でも、住んでいる地域のコミュニティセンターで有志の方が言語交換をやっている所…こういう所は、正直おすすめしません。

    2016年にはこれがきっかけで現地で日本人留学生が殺害されるという凄惨な事件にも繋がりましたしね…筆者のおすすめ度はさらに下がりました。だって、あくまでボランティアだし教えるプロじゃない。それに、必ずしもネイティブの方が来るとは限らないし、各々の素性が分からないので。ああいう事件があるとやはり懐疑的になります。

    ちなみに筆者も、2012年の滞在時からこういう地域ボランティアの言語交換や、コミュニティが主催する住民交流会に関しては、あまり良くない噂を耳にしていました。全ての地域やコミュニティでというわけではないですが、言語交換の会が終わった後でレイプ未遂もあったらしいです。女性だけではないですよ。男性もです。同性婚、同性カップルが認められている国ですから。

    もし、本当に言語交換に興味があるのであれば、地元の大きな大学なんかがたまに開催しているものの方がいいかと。UBC主催のものなんかはおすすめですよ。コミュニティの交流会にしても、興味があるのであれば、語学学校の先生が紹介してくれる場合もあります。実際、トライアルで行っていた学校の生徒さんは、先生とそのご家族で参加するボランティアの話をしていました。

    英語の学習スピードを上げる方が優先順位が高いのであれば、先述のように好きな語学学校に行くのがいいです。教えるプロから学ぶのは本当に効果的です。

    まとめ

    以上、現地での語学留学に重点を置いて書きました。
    最後に、日本で特に多いであろう、ワーキングホリデービザで語学留学を目指す方、そして現在留学されている方に向けて、筆者よりおせっかいです。

    英語に限らずですが、目標や目的をより明確にして何かを学習するのはやはり大事だと思います。「留学したから自然とペラペラになる」なんてことはまずないです。先述の日本人の例でも示すとおり、目標・目的がないと、せっかくの留学期間を無駄にするのは過去の例や筆者が見た例から明らかです。

    そして、日本の語学留学希望者がよく仰る「留学したら何とかなる or 仕事や就職に有利になる」のも正しいとは思いません。英語留学であれば、英語を身につけて何がしたいかと、留学を経て何を得たかいう、もっと具体的な部分がキモになるからです。

    英語を使った職業につくのであれば「英語が出来ます」って普通のことですしね。

    この2つ、何も難しく考える必要はないんです。自分の目標や夢が何かを掴むために語学留学を利用される方も多いですし、その過程で新たな目標が見つかる場合もあります。ただそれは、おぼろげでもぼんやりとでもご自分が事前に描いておかないと、はっきり見えてこないです。

    筆者の例をあげますと、いわゆるワーキングホリデービザが使えない30歳を過ぎてから留学しましたので「あー、ワーホリ使える時に行っておけば良かったなぁ」とちょっとだけ思いましたが、それ以上に、短期留学で明確な目標をもってやって良かったと強く感じます。仕事をお休みするリスクは負いましたが、帰国後に英語のスキルアップにより良いポストを頂けたので。1.4倍くらいにして返せた感じですね。意外に自分と近い歳の方もいらっしゃったのも大きかったですね。

    Unsplash / Pixabay

    もちろん、度を超えて頑張りすぎる必要はないと思います。ぱーっと息抜きするのも超大事。がっつり息抜きするからこそ頑張れますし。筆者も、休日にいつも散歩しに行っていたビーチや公園なんかは今でもソラで行けますw

    特に、初めて海外で暮らすという方は(筆者もそうでした)何もかも新鮮で毎日が楽しいです。通ってたEh Plusへの道なりや、近所のスーパーへの道への景色はあの時のまま覚えてます。他にも、初めて英語で電化製品のサポートデスクに電話した時のドキドキやら、ルームメイトと英語で喧嘩したこと、お店や道で見知らぬ人と交わした会話、帰国の際に乗ったバスの運転手さんがとても親切だったなど…今となってはいい思い出です。経験した全てが留学後の自分につながる。

    ですので、なあなあで1年過ごせばなあなあな思い出が出来ます。それでいいなら良い。何かを得たいなら自分から一歩進む。

    どう進むにも全部あなた次第です。楽しく充実した留学生活になることを祈ってます。
    geralt / Pixabay

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    Tetsuya Tanaka と申します。記事を気に入って頂けた方は、上にあるハートボタンを押して頂けると嬉しいです。プロフィール:レコーディングディレクター、作編曲家、トラックメーカーのかたわら、レースシミュレーター・フライトシミュレーターのWeb管理、日英翻訳、ドローン操縦士をやっています。滋賀出身千葉在住。WindowsとStudioOne使い / Spotifyでアルバム配信中です。僕のセレクトしたプレイリストも随時更新中してます。 => Tetsuya Tanaka on Spotify