7月にリリースされた”Sunset in Summer”、8月にリリースされた”夏の思い出”、皆様に楽しんで頂けているようでしたら幸いです。

さて、今回の記事では、2011年発表のアルバム”home”について、少しお知らせがございます。イレギュラーなお話もありますゆえ、要点別に書いていきましょう。


2023年10月、アルバム”home”が再配信されました


これは、2011年の”home”配信に際して利用した、日本国内のディストリビューター(配信業者)の事業撤退によるもので、”home”のみならず、その業者を利用していた他の方の作品も、8月から順次消去されています。

大変残念な決定で、僕も正直大きなショックを受けております。お知らせできるタイミングがかなり遅くなって申し訳ありません。

というのも、具体的にいつ配信停止なのかも分からなかったんですよね。なかなかな宙ぶらりん。8月にサクっと消えるかもしれないし、来年消えるかも知れないという、もうぶらんぶらんでございました。

ということで、このたび、別の配信業者を利用して再配信に至ったというわけでございます。

再配信までの間、各プラットフォームでは、一時的に”home”が配信停止されており、その期間に聴きたかった方にはご迷惑をおかけしました。

で、現在はと言いますと…

“The Album”以降利用している配信業者経由で再度配信開始しております


2019年発表の2枚目の作品集”The Album”以降は、海外の配信業者を利用してリリースしており、コンテンツ配信者としての僕自身も、サービスに満足しています。

ですので、その業者から再度各サービスに登録をし直したということになります。

再配信後は、音が少し良くなりました

これも、よくよく考えると謎な現象なんですが、見出しの通りなんですよね。

おそらく、以前配信をお願いしていた日本の配信業者の方針だとは思うんですが、ダウンロード販売ではWAV、ストリーミングでは形態を問わずMP3というデータで納品しているっぽかったんです。

“The Album”以降の作品は、どちらのプラットフォームもWAVで納品して、各サービスでWAVのままだったり、MP3のような圧縮音源の形式にしたりしているので、どこでお聴きになっても、どこでお買い求めになってもいい音質でお楽しみ頂けます。

こと制作者としては、いい音で楽しんでいただきたいので、この機会にディストリビューターを移行できるのは、ある意味で願ったり叶ったりでもあります。

あと、これまで配信されていた”home”のデータで必ず入ってしまっている曲終わりの「プチノイズ」が消えました。

これに関しても、最初の配信業者が2010年当時、納品に使用していたソフトウェアに起因します。これに関しては、配信後に何度も問い合わせたのですが、配信後だからどうしようもないとのありがたいご返答。

今使わせて頂いている海外の配信業者さんは、配信後でも、全部ではないものの修正できるんですけどね。なんせ日本クオリティはすごかった。

それはさておき、いい音で楽しんで頂けるってことになります。

そして、単なる再配信ではありません。

再配信後、”home”はロイヤリティーフリー作品となりました

これによって何が出来るかというと、Youtube配信 / Youtube動画 / Twitch で”home”の曲を使って頂いても、コンテンツ制作者様あるいは、ライブ配信者様ご自身、運営会社様が動画収益を得ることが可能です。

これまでは、”home”内の曲を使うと、いかなる場合でも、制作者である僕に収益が入ってきていました。著作権フリーではないからです。

これが、アルバム”home”再配信を機に、YouTube / Twitchでは著作権フリーとなるということです。

ただし、“The Album” / “ポートレイト” / “夏の思い出”は、これまで通り、動画やライブ配信で使用されると、著作権表示が付き、僕に収益が入ります。

じゃあ、どれとどれが著作権フリー、ロイヤリティーフリーにあたるの?って知りたいですよね。

インスト曲のシングルおよびアルバムはロイヤリティーフリー作品にします

以下の条件に当てはまる単体作品および作品集は、ロイヤリティーフリー作品となります。

  • インストゥルメンタル楽曲
  • 音楽クレジットにTetsuya Tanakaの名前のみ
  • 演奏者、プログラマーがTetsuya Tanakaのみで作られた作品

つまるところ、Tetsuya Tanakaのみの表記であって、かつ歌詞のない曲…いわゆるインストルメンタルの曲(曲だけの曲)は、この先発表する作品もロイヤリティーフリーにするということです。

そして、歌詞のある曲は、すべての著作権を主張させていただきますよ、ということです。

この決定は、自分自身もライフワークとしてゲーム実況配信をやらせて頂いており、多くの皆さんとご一緒することがあるなかで、自分のインスト曲使えたら楽なのになぁって感じることが多くなってきたことがあります。

ですので、”home”再配信を機に、ロイヤリティーフリー楽曲としてご活用頂ければ幸いですし、僕自身も”home”の楽曲を配信で使うこともあるかと思います。

ロイヤリティーフリーの例外となるプラットフォーム

実は、先日リリース致しました”Sunset in Summer”も同様なのですが、以下の2つのケースの場合は、楽曲使用時、著作者(Tetsuya Tanaka)に使用料が発生します。

  • Facebook / Instagramでの使用
  • テレビ局 / ラジオ局 / 映画 / ドラマ / TVあるいはラジオCMなどの、いわゆる僕の曲以外にも多数の権利が発生する有償コンテンツでの使用

え?それって著作権フリーじゃなくない?と思った方もいらっしゃると思います。これが、「ロイヤリティーフリー」と表記している所以なのです。

つまるところ、YouTube / Twitchであれば、特にお咎めなし。

そういうことです。
YouTubeやTwitchでの、個人ならびに、非営利/営利問わず団体が製作する、ライブ配信や動画に限り大丈夫ですよってことです。

これは、動画やコンテンツのマネタイズ(収益化)の方針の違いによるもので、YouTubeが少し特殊なんですよ。

だもんで、文章だけ見るとすごくややこしそうに見えますが、単純に流れに乗っかっとこうというものなので、前項のトピックよりは軽く捉えて頂ければ幸いです。

実際、2010年代半ばから、特にInstagramならびにFacebookの投稿で音楽が使用できるようになり、より各楽曲を身近に感じることが出来る流れになっています。僕が仕事で関わっているミュージシャンの曲も、Instagramでの使用による報酬が極めて多く、これは他のミュージシャンも同じです。

二次販売、二次頒布、楽曲クレジットの変更は居住国の法律により罰せられます


これも前項同様、”Sunset in Summer”と共通することで、ロイヤリティーフリーを履き違えないでね、というお話です。でもって、ロイヤリティーフリーの作品に限らず、僕の全作品に適用される事項です。

権利者に法的許諾がないまま、違うサイトで販売・頒布したり、各楽曲の作曲者名、編曲者名、権利表示を無断で変更しての販売・頒布は、一切認めません。

現在、僕が各サイトで配信している作品に関しては、デジタルタグが付いており、先述したようなデータが見つかると、現在の配信業者より連絡が来ます。実際、何度か来たこともあり、個人・団体とも、民事訴訟により業務停止になった先方様もいらっしゃいます。

いやーデジタル時代の解析技術はすごい。

おわりに

ぶっちゃけややこしいっすよねw

かいつまむと、1stアルバム”home”があーだこーだで、ロイヤリティフリー作品になったよ!という感じです。

配信先につきましては、”home”解説ページにリンクを貼っておりますので、そちらをご参照願います。

1st album

そして、Tetsuya Tanaka名義作品の権利関係については、以下の単体の記事に改めてまとめておりますので、諸々どうぞよろしくお願いします。

【重要】Tetsuya Tanaka名義の音楽作品の権利につきまして