ある方がリタイアを決められて。

僕が音楽キャリアを始める前、趣味でやっていた頃に一二を争う影響を受けた方なんです。彼の音楽には色んな時期があり、彼が音楽を志すきっかけって方はめちゃめちゃ多いんじゃないでしょうか。それだけ華があり、影響力も大きい方なんですよね。

このブログでは、あまり声高に彼のことを書いていません。あえて書かなかった部分もあります。検索しても、以前「ザ・インタビューズ」というサイトがあった頃に答えたアーカイブが一番書いているくらい。記事後半の「Q:どんな学生時代でしたか? 思い出話などを聞かせてください」の部分です。せっかくなのでその部分も紹介しつつ、彼の影響を一番受けた僕の高校時代を振り返りたいと思います。

The Interviews archives about music topics

中学では布袋さんを中心にBOOWYにもハマり、ギター三昧だった自分が、高校に入って音楽部というクラブに入ります。その部室にYAMAHA B500というシンセサイザーがあり、初めて打ち込みに触れて一発でハマっていったんですね。B500ってのは、彼がプロデュースしたシンセサイザーで、彼の所属していたグループのスコアを買ってそれをB500に打ち込んで練習をしていました。

高校時代は彼の全盛期でした。店やテレビで聴かない日はないってくらい。今となっては色んなことを分析しながら聴いてしまいがちですが、当時、彼の音楽に何も考えずドハマりできて良かったなって思います。彼は数を重視する方でしたので、リリースする曲も多かった。彼の曲がリリースされるたびに、耳コピでいかに素早く仕上げるかというのが、当時の自分への課題でした。

Barbox / Pixabay

幸運にも、高校時代3年間の文化祭の音楽部の発表ステージで、毎年そのシンセサイザーを使って全校生徒の前で僕が耳でコピーした彼の楽曲や、当時製作したオリジナル曲を発表する機会に恵まれました。何を隠そう、僕の人生初ステージは彼の楽曲でした。その初めてのステージ、僕はお客さんが怖くて前が向けなかったのを鮮明に覚えています。


StockSnap / Pixabay

それもあって「発表は出来たけど、前も向けなかったし出来もイマイチだったなぁ」なんて思いながら、文化祭2日目である次の日に教室に行くと、クラスメイトたちが温かい祝福をくれました。良かったよ!あんなのやるなんてすごいじゃない!あの音源って一人で作ったの?などなど。驚きました。後日談として、中にはこころよく思わなかった人たちもいたとのことですが、しかし一方で、そうやって認めてくれる人がいたのは、後の人生に大きなステップになったのは確かです。

geralt / Pixabay

同じくらい印象的だったのが3年目。最後の文化祭で、もう一人の3年生と一緒に再び彼の曲をプレイしました。僕がピアノで、その方がボーカルというシンプルな構成。その方は普段はそこまで練習熱心ではなかったんですが、その曲やそのステージに向けては何かしら伝わるものがあって。夏休みなんかはほぼ毎日練習をしていました。それもあって、彼の作った楽曲のなかでも思い出深い曲の一つです。

nonobaby / Pixabay

昨年か一昨年、この曲をとても久しぶりに弾いてみました。約20年ぶり。でも、全部覚えていたんです。コード、進行、曲の強弱なんかも全部。その頃から、一度時間をかけてやった曲はだいたい染み込むので、ほぼ何も見返す必要がない場合が多いんですが、まさかここまで染み込んでいるとは思いませんでした。

大学以降、彼の音楽とは全く別方向でもある、ルーツ・ミュージックに興味を持ちました。あえてそっちに進んだといいますか。しかし、彼の音楽もルーツに基いて作られている物も多く、どこかしらクロスする部分はあったんですが、あえて距離をとったままにしておきました。そのまま音楽キャリアを始め、さらに研究を進めていったなかで、あれだけ覚えていたのは本当に驚きです。

高校時代が自分にとっては彼の影響を一番受けた時期ではありますが、もっと以前に振り返ると、彼のグループで出演していた音楽番組を録画してずっとテレビの前で踊っていたのを思い出しました。それまでの音楽と何か分からないけど全然違って楽しい!って感じたんでしょうね。潜在的に影響を受けていたんだと思います。

僕の青春だった方がその道から退くのは残念ではありますが、これからも変わらず背中を押してくれる彼の多くの作品たち。大事に聴いていきたいと思います。

最後に、テープが擦り切れるくらい見返した、彼の所属していたグループのラストライブでの曲中のMCの言葉をお借りして、記事の締めくくりとします。

「最高の想い出を、どうもありがとう。」

Tetsuya Tanaka(田中哲也)

当サイトに関するアンケート実施中です(ここをタップ or クリック)。5分ほどで終わりますので、どうぞ宜しくお願いします / 田中哲也(Tetsuya Tanaka)です。レコーディングディレクター、作編曲家、トラックメーカーのかたわら、レースシミュレーターのWeb管理、英語関係や旅行関連のお仕事もやっています。滋賀出身横浜在住。WindowsとStudioOne使い。