※当記事はStudio One Ver3.0が発売された当初の記事です。セール時等に検索で来られる方も増えましたので、目次をふっておきました。

【2015-07-24追記】
好感触だったのでProfessional版を購入しました!内蔵音源とFXのみを使ったデモを作ってみましたので聴いてみてくださいね。

以下デモ版を触っていた時の記事です。


Studio One 3がリリースされたとのことで、空き時間を利用してデモ版をお試し中。他のDAW同様、一定期間はフル版の機能をがっつり試せますので、今回は作曲の作業をしてみての使用感をざざーっと書いてみます。

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初めてでもすんなり馴染めるキーボードショートカット

実は、2までは触ったことがなくて、3でStudio One初体験だったのですが、意外にもとてもすんなり作業に入ることが出来ました。また、自分がよく使う(恐らくほぼ全ての方がよく使うであろう)機能が分かりやすい位置に配置されているのは好印象でした。キーボードショートカットも、CubaseやSonarを使ってきた身からすると、すぐに慣れることが出来る割り振りですね。

直感的に作業できるスクリーン分割

あと、何気に勝手がいいのは、スクリーンの上下分割でトラックとピアノロールorミキサーを分けているデフォルトのメインインターフェイス。僕がメインに使っているCubaseよりも直感的に音符を弄れるし、ミキサーも配置がよく考えられてるなーと唸ってしまうほどでした。スクリーンで言うと、マルチスクリーンをもう少し有効に使えないか、これから探ってみる予定です。

スクリーンで便利なのがもう一つ。右のVSTiやエフェクトブラウザから使いたいものをメインスペースにドラッグすると使用準備完了状態になります。何気に結構な作業時間を短縮できるので、これもいいですね。作業に最も必要なものを無駄なくデフォルトUIで配置しているのは取っ付き易いです。

Cubaseだと、上記のような事はもちろん出来るんだけど、自分で環境をある程度カスタマイズする必要があります。カスタマイズの自由さ、機能の多様さでは断然Cubaseですし、キーボードショートカット等も含めてがっつり自分仕様にしておられる方は、Studio OneのUIに慣れが必要かも知れません。やれることは断然多いCubaseですが、一方で、作業を進めるスピードを上げるためには何回もマニュアルを確認する必要があります。Studio Oneもゆくゆくやれることを突き詰めていくとそうなるとは思いますが、UIが「隠れている」ことが少ないのであまりマニュアルを見る必要がないんですよね。

マニュアルいらずのUI

先述の通り、Studio One 3はほぼマニュアルを見ずに大体の作業を進められました。触っていて「これはどうすればいいんだ?」と思っても、UIが予想をつけやすい作りなのもあって、どこかで詰まるということは少なかったです。

全体として好感触

ここ3日で10ソング(Cubaseだと10プロジェクトという言い方ですが)を作業してみて、大きな不満は今のところないです。シンプルに素早く色んな編集が出来るという印象ですね。さっと立ち上げてスケッチを素早く描けるDAWだと感じました。VSTiからWavへのバウンスも余計なステップがないので、作曲、編曲、ミックスまで到達するスピードはStudio Oneの使用期間を考えると想像以上に早かったですね。自分自身、楽器プレイヤーとしての経験も長いのもあってか、そういう方にはフレンドリーな作りのDAWかも知れません。

あと、既にVer2を使用されている方からは、ライブで使用する際の勝手も良いと聞いていますし、WAV周りのプラグインが充実していたり、ソング同士の繋ぎもやりやすいとも。この辺も追々チェックしていこうと思います。

また、一部ブログで言われているVSTiを使用してのリアルタイムレコーディング時の勝手の悪さやクオンタイズ感度の悪さですが、僕は感じなかったです。3で改善されたのか、当方のオプションセッティング所以なのかは分かりませんが、可もなく不可もなく、Cubaseとほぼ同じ感覚で出来てます。

リソース使用量は2つともほぼ同じです(64bit版での検証)。使用するVSTiが同じだと処理速度もとりわけ変わりません。

メリットが目立ちますが、デメリットと感じたのは以下の点。
VSTiを使用してリアルタイムレコーディングをする際、他のDAWと同じバッファサイズにすると、若干発音が遅れる気がします。なので、バッファサイズを一段階下げると、大体同じ感覚でレコーディング出来るようになりました。

所感

3日間使用して、正直予想以上に使えていることに嬉しい驚きを感じています。自分のように、VSTiメインでギター、ベース等の数種類の生楽器、まれにボーカルを扱いつつサクッとミックスまで持っていきたいという用途であれば十分に感じます。これらの用途に加えて譜面作成をしたり、動画もストレスなくプロジェクトに組み込みたいという場合は、Cubaseですね。
他の新興勢力と言われる数々のDAWも過去に試しましたが、どうしてもソフトの癖に馴染めなかったり、あるソフトはオーディオインターフェイスをどうしても認識できない仕様があったりと、色々当たり外れがありました。

何はともあれ、1ヶ月の試用期間をフルに活用して、WAVメインの作業や、負荷をかけたり少し意地悪な操作をしてみたり、ストレスをかけた状態でどういう反応をするか等々やってみたいと思います。ひとまずはとても好印象なDAW、Studio One 3でした。

追記:ステップ入力はいい意味で必要最低限

【追記:2015-06-08】
Ver.3で実装されたステップ入力を使ってみました。必要最低限で動作に入りやすかったのが第一印象です。入力自体も、往年のシーケンサーや、オールインワンシンセ内臓のシーケンサーを触っていた感覚と近いものがあって、いい意味での必要最低限なんだな、と感じました。

ステップ入力やその他の機能も含め、とにかく割り切り方が素晴らしいです。これによって必然的にベーシックな作業時間が短くなります。でも開いていくとエディットもしっかり出来る。このバランスの取り方は絶妙ですね。実際、Cubaseでの作業時間より1.3~1.5倍くらいの早さでどんどんソングファイルのドラフトが増えていってますw

オールインワンシンセで打ち込みしていた方に特に馴染みやすいかも

そういえば、音楽を始めた当初、オールインワンシンセのシーケンサーから書き出してMTRで生楽器レコーディングという形でやっていたんですが、どうしてもその頃のクセって抜けなくて。Studio One 3はそんな当初の直感的な操作も許容してくれて、常に次のアイディアを具体化する時間を与えてくれる、そんなある種懐かしい感覚を思い出させてくれました。アイディアを整理しようとする時、Studio One3はまず直感的であり、合間に理論的に組み立てる要素が入っている、そんな印象です。

やはりよく考えられているショートカットキー

これまたよく考えられてると感じたのは、キーボードショートカットの割り振り。エディットに関する主たる作業はだいたいキー一発で出来、UIに関することの主たる操作はShift,Ctrl,Altを使うという概念。実際、UIに関する操作は一息置きたい時に操作することが多いので、間に一つキーがあってもそこまで不便でないですからね。なので、あらゆる作業がポンポン進みます。

レビュー初日にも似たような事を書きましたが、試用期間は1週間も経っていないのに、操作方法をそこまで気に留めることなく作業に集中出来ているというのは、使っていくごとにびっくりしています。これ十中八九買うんじゃないかな、Professional版w

検索で来られた方へ

当記事に検索でやってこられる方も増えましたし、最後に書いておきます。

DAWを比べてあれは良い、これは悪いと仰る方がいらっしゃいます。でも、これはあくまで好みと機能の取捨選択なんですよね。どのDAWが優れているとかは、各個人の用途にもよるし、各DAWのデモ版や機材などに付いてくるエントリー版を試してフィーリングがいいものを選べばいいと思います。僕には現時点でStudio One 3の方が感触が良かったというシンプルなものです。やってることはCubaseを使っていた時と何ら変わりませんw

Tetsuya Tanaka(田中哲也)

当サイトに関するアンケート実施中です(ここをタップ or クリック)。5分ほどで終わりますので、どうぞ宜しくお願いします / 田中哲也(Tetsuya Tanaka)です。レコーディングディレクター、作編曲家、トラックメーカーのかたわら、レースシミュレーターのWeb管理、英語関係や旅行関連のお仕事もやっています。滋賀出身横浜在住。WindowsとStudioOne使い。